在宅勤務用
在宅勤務用に購入していたArturia MiniFuse 1について
在宅勤務にオーディオインターフェース
在宅勤務が増える中、オンライン会議で音声の品質が重要になってきました。 ここで、機材としてマイクやヘッドホンの品質は非常に重要です。
これを解決するのに、ある程度の値段・品質のUSB接続ヘッドセットを買う方法はあり、私もいくつか購入してきました。 ただ、
- マイク、ヘッドホン、USB接続なにか1つの機能が故障した場合には、ヘッドセットの買い直しとなるリスクがある。
- ヘッドセットは、マイク、ヘッドホンが一体化しているので、それぞれの品質を選択することができない
という点でコスパについて改善の余地があります。
一方、オーディオインターフェースの場合には、 1. 基本的にアナログ(回路)機材で実現するため壊れにくい(はず)です*1。 2. 私としては、DTM用途で揃えた機材があり、それを活用できるため、長い目で見ると低コストとなる。 メリットがあるため、低価格帯(1万円台)のオーディオインターフェースならば出しても良いかなと判断しました。
オーディオインターフェースへの要求事項
手持ちで音楽制作用のオーディオインターフェースを持っているのですが、つなぎ直しは面倒なので、低コストのオーディオインターフェースを探していました。 要求事項としては以下の通り。
- SM7Bを動作させる性能であること
- 低コスト・最小機能であること
- ドライバやインストールソフトウェア不要で動作できること
- 将来を見越してオーディオインターフェース側の接続がUSB-Cであること
Youtuberが増えてきた等の背景を踏まえてか最近低コストのオーディオインターフェースが各社から出ていますが、上記要求事項を満たせるのはMiniFuse 1でした。 振り返ってみると一番のネックは、「(低価格帯でありながら)SM7Bを動作させる性能であること」でした。
MiniFuse 1とは?
MiniFuse 1は、Arturiaが展開する「MiniFuse」シリーズの中で最もシンプルなモデルです。入力はコンボジャックが1つだけで、出力はメインアウトとヘッドフォンアウトがあります。USB Type-C接続でPCやMacに簡単に接続できます。また、USB-Aポートも搭載しているので、MIDIキーボードなどのUSBデバイスを直接つなげることも可能です。
MiniFuse 1は、その小ささと軽さに反して、非常に高品質なサウンドを提供します。110dBのダイナミックレンジと-129dBの低ノイズレベルを誇ります。 また、48Vファンタム電源を備えているので、コンデンサーマイクを購入した場合も動作させることができます。
当然ですが、もともとは音楽制作用のなのでマイクやギターなど様々な音源を録音することができます。
仕様
- 最大サンプルレート:192kHz
- 最大ビットレート:24bit
- 入力ダイナミックレンジ:110dB
- 入力数(フロント):1(コンポジット端子、Hi-Z対応、ファンタム電源(+48V)対応)
- 出力数(1/4" TRS):2
- ダイレクトモニター:〇
- ヘッドフォン出力:1(独立レベル)
- USBハブ:1
- インターフェース:USB 2.0 Type-C
- USBバスパワー電源:〇
- ループバック機能:〇
SM7Bが要求するスペック
SM7Bは、Youtuber等に好まれて使われているダイナミックマイクです。
ただし、SM7Bは、オーディオインターフェースへの要求スペックが高く、具体的にはまともに動作させるためにプリアンプゲイン+60dBぐらいが必要です。 プリアンプゲインが高く出るオーディオインターフェースは低価格帯ではどうしても限られてきます。
MiniFuse 1は、Gain range: 56dBなので、ギリギリ使用が許容できる出力が出ます。YouTubeの動画でも十分許容範囲であることを確認できます。 www.youtube.com
誤解を与えないよう注記しますが、SM7Bが要求スペックが高いだけであり、マイクをSM7Bにこだわらなければ、他にオーディオインターフェースの選択肢は沢山出てきます。
他の候補
スペック上SM7Bが動作しそうかなと思ったのは、ElgatoのXLR特化のオーディオインターフェースである、Wave XLRです。
これはこれでコンパクトで良いかなと思ったのですが、音楽メーカーでなく、Youtubeで聴き比べの動画を視聴して音質面の品質に疑義がある部分がありましたし、値段も大分上がるので候補からはずしました。
オマケ的なソフト・サブスクと目論見はずれ
Arturia MiniFuse 1には、以下のものが付属します。
- DAW「Ableton Live Lite」
- Arturia 者のシンセサイザーソフト「Analog Lab Intro」と、エフェクト -「Native Instruments GUITAR RIG 6 LE」
- ボーカルピッチ補正関連のサブスク「Auto-Tune Unlimite」の無料期間
- 「Splice Creator Plan」の無料期間
「Splice Creator Plan」の無料期間(注意)
音楽制作で使用する音サンプルのサブスクSplice Creator Planは月額1000円ぐらいします。MiniFuse 1購入にあたり、このSplice Creator Plan特典で最大限サンプルをDLしておけばかなり元が取れると踏んでいました。 しかし、シリアルを入力してSplice Creator Planに入ったところ、無料期間は適用されず、逆にSplice Creator Plan通常料金での課金が発生しました。 何が悪かったのかよくわかりません。一度、Spliceのサブスクの使用経験がある場合とかはだめなのかもしれません。 これはちょっと予想外でしたね。
Analog Lab Intro
Analog Lab Intro、使えなくはないのですが、1曲で使ってSSDの容量がもったいないのでアンイストールしました。 アナログシンセの柔らかい音なのでEDM/Dubstep/Futurebassとかに興味が強いと思われるDTM初心者にとっては目的の音ではないでしょうし、上級者ならば、既に上位互換のソフトウェアを持っていそうなので、特典としては微妙かなと。
その他
GUITAR RIG 6 LEは、個人的にGUITAR RIGは使わないので、必要なし。ただ、初心者にとってはとりあえずギターエフェクトがつくのは悪くないのかもとは思います。 Auto-Tune Unlimite、期間が限られているので、インストールしたものの、何も開始せず。
その他、使い勝手の良い点
つなぐだけでOK
USBコンクライアント?対応のため、USB(USB-A/USB-C)をPC/MacにさせばそのままTeams、Zoome等のマイクとして動作します。 MiniFuseの専用のソフトウェアはありますが、会社PCでも私物Macでも入れていません。
USB-C接続とUSBハブ
要求スペックとしても書きましたが、MiniFuseの接続端子がUSB-Cです。従って、将来の端子について懸念がありません。 一応、USB-Aへの変換ケーブルも付いているので、古めのPCにも追加投資なくそのまま使用することができます。
また、MiniFuseの背面にはUSB-A端子がついておりこれは、USBハブとして機能します。
その他、使い勝手の悪い点
在宅勤務で使用するというレベルなので特に問題は生じません。 どこかにMiniFuseを置く場所を確保する必要がある。ぐらいでしょうか。
まとめ
USB(USB-A)をPCにさせばそのままTeams、Zoome等のマイクとして動作します。 1年程は、目的通りDTM資産を使用しつつ在宅勤務の会議設備のレベルをアップできました。
しかし、弊社はブラック気味企業なのか、昨年のある時期から在宅勤務がなくなってしまいました・・・
*1:オーディオインターフェースはDTM用途ではこわれたことなし